道南18市町村・渡島/檜山

道南の夜空に
1000の光を上げ、
ドローンに特化した
地域を作る。

ドローン人材創出・広域連携事業

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01 — なぜ、この構想を考えたのか

この8月、函館港まつりの花火大会に行きました。

いちばん印象に残ったのは、花火ではありませんでした。

花火が上がるたびに「おぉ〜」と声を上げている、まわりの人たちの顔です。
老いも若いも、家族連れも、地元の人も観光客も、
全員が同じ方向を見て、同じタイミングで声を出す。
こんなことが起きる場は、そう多くありません。

ショーというものが持つ力を、その場で実感しました。
そして帰り道に、素朴な疑問が浮かびました。

これにテクノロジーを加えた形——
ドローンショーとか、作れないかな。

02 — 地方のDXが持つ課題

地方のDXが持つ
「デジタル小作人」という課題。

省力化、効率化。言葉としては正しい。でも実態はどうか。
東京の会社がプラットフォーマーになって、
地方の人たちはその上で使わせてもらう側になっている。
毎月ライセンス料を払い、来年も再来年も払い続ける。払い終わることがない。

これは、デジタルの小作人ではないか。

土地は自分のものなのに、上がりは中央に納め続ける構造です。

02 — 地方のDXが持つ課題

比較項目従来の中央依存型ソフトウェアDXドローンスキル・インフラ
解決対象情報処理・事務作業の効率化物理的・空間的な現場課題の直接解決
経済循環ライセンス費が東京のIT企業へ流出地元人材の受託・副業収入として地域内に巡る
残るもの操作方法の知識資格を持った人、共同保有の機材、受注の実績

ソフトウェアは東京から納品できます。橋の下、風車の上、冬の海。
ここには、そこに行ける人しか行けません。

ドローンは、地域の人が主役になって産業を変えられる手段です。

03 — やろうとしていること

道南に、ドローンで
食べていける人を50人つくります。

事業の名前は「ドローン人材創出・広域連携事業」。
道南18市町村で組んで、機材を共同で持ち、人を育て、仕事を回します。
一人が見る・触る → 学ぶ → 稼ぐ → 地域に広まるの4段を、
下から順に上がります。

03 — やろうとしていること

この4つのステップで、道南に、
ドローンで食べていける人を50人うみだします。

04 — 上るのは若者だけではありません

今からならば、同じ階段を、
どの立場からでも上れます。

一次産業

漁師・農家

いま — 冬は海に出られない日が多い。
防除が重労働で、面積を守り切れない。

階段を上ると — 冬こそ点検の仕事がある。散布の時間が大きく減る
建設・測量

職人・測量点検業者

いま — 高所作業の危険と足場代。
機材が高く、1社では買えない。

階段を上ると — 足場を組まずに点検できる。1社では買えない機材が使える
時間に制約がある人

子育て中・定年後・観光業

いま — フルタイムは無理。体力仕事は難しい。
冬は客が来ず、人を抱えられない。

階段を上ると — 1日単位・季節単位で受けられる。秋冬に仕事ができる
これから地域で生きる人

高校生・大学生・移住者・協力隊

いま — 「ここには仕事がない」。
任期後の食い扶持がない。

階段を上ると — 任期中に資格を取れば、そのまま残れる

05 — 時代の追い風と課題

時代の追い風と課題(PEST分析)

06 — 期待できること

5年後、道南に何が残るか。

受講・体験500名から、本業・副業で稼働する50名へ。歩留まり10%は、福島県田村市と宮崎のスクールの実績にもとづく想定です。
入口は二等無人航空機操縦者技能証明。数ヶ月と20万〜40万円で取れます。点検の実勢単価は1日30万〜60万円。年間30件以上まで積み上がれば、受託は年間1,500万〜4,500万円の規模になります。大学4年も、資格の階段も要りません。これほど短い距離で専門職になれる仕事は、そう多くありません。
18市町村ぶんの機体と、資格を持った人。被災した町は、自分の職員を動かせません。庁舎も職員も被災するからです。だから隣の町の人が飛ばします。
平時に仕事として回っているから、有事に動けます。訓練だけの体制は、その日には動きません。国土地理院も、無人航空機を災害対応の実務に使っています。
2024年、渡島・檜山を含む道内の全管内が転出超過。北海道全体では生産年齢人口だけで6,058人が流出しました。
高校生には進路の選択肢。地域おこし協力隊には任期後の食い扶持。移住者には定着の理由。「ここには仕事がない」への、具体的な反証になります。出典:住民基本台帳人口移動報告 2024年結果(総務省統計局)
既存社員のリスキリングで、現場の生産性が上がります。高所作業は足場を組まずに済み、散布は時間が大きく減ります。
その分を賃金の底上げに回してもらう。高額産業機体の低価格リースと共同保有を差し出す代わりに、既存社員のリスキリング・若年層の継続採用・賃上げを約束してもらう設計です。優遇と約束は対です。
道南の観光は秋冬が閑散期です。ところが点検の仕事は秋冬が本番で、ショーも冬の夜空が舞台になります。
上ノ国では陸上風力12基が稼働中。檜山沖には最大120基の洋上風力計画があります。作れば20年以上、点検の需要が続きます。いちばん空いている季節に、需要をつくります。

08 — プロモーション

「ドローン、いけるじゃん」を
どう広めるか。ここが出発点です。

演出を、住民と一緒に決めます。

WS 01

郷土史を聞く

その町の物語を、
詳しい方から聞き取る。
何を空に上げるべきかは、
住んでいる人しか知りません。

WS 02

小学校で絵を描く

図工の1コマ。
選ばれた絵が、夜空に浮かびます。
描いた子の親と祖父母は、
絶対に見に来ます。

WS 03

「うちの町といえば」

漁協・農協・商工会に
出してもらう。
ニシン、山車、ホタテ、
松前の桜、駒ヶ岳。

WS 04

高校生が構成に入る

演出の順番を一緒に決める。
当事者になった高校生は、
当日ただの観客ではありません。

集客が、制作工程に組み込まれます。そしてこの工程そのものが、
プロモーションであり、地域の巻き込みそのものです。

09 — 今日、お願いしたいこと

この構想の賛同者に、
なっていただけませんか。

「自分なら、こういう形で関われる」と一言いただくところから始めていきたいと思います。
畑を貸す。人を紹介する。1回立ち会う。風の読み方を教える。
どれも、皆さんが既に持っているものです

関わり方を言葉にしてくださる方が集まることで、この構想は現実味を帯びていきます。
5年後に資格を持った50人。18市町村で共有する機材。受注の実績。次の世代に渡せる地域の資産を残しましょう。
そのための一歩として、子どもが「自分の描いた絵が夜空に浮かんだ」と憶えている町へ。

道南に、人が残ります